今回は、日本でも大人気のシンガポールの紅茶ブランド・TWG Teaについて、あまり知られていない、闇の部分について触れていきます。
はじめに〜TWG Teaが大好きなC-POPマニア〜
C-POPマニアはシンガポール在住歴(以下、在星歴と表記)が3年間を超えますが、TWG Teaの大ファンの一人です。家にはTWG Teaのティーポットが3つ、カラフェが2つ、マグカップもしっかりと持っています!
特に、コロナが世界で流行し始めてからは、シンガポール国内で、TWG Teaの茶葉やティーポットが买一送一(Buy One, Get One For Free)のプロモーションも頻繁に行われているので、友人のギフト用としても、TWG Teaの商品を買う機会が多いです。
なので、くれぐれもC-POPマニアがアンチTWG派でないことをご理解ください!
次の章から、本題に入っていきたいと思います。
突然聞かされた、TWG Teaに関する驚きの事実!?
ある日、仕事で飲食業界に精通した在星歴6年目のコンサル業界で働く方と話していた時に、
「TWGは1837と書いてあって歴史が長いTeaブランドように見えるけれど、実は2008年に誕生した新しいTeaブランドなんだよ!」
と言われ、「まさか!?」と思いながら検索をしたら、本当に2008年に創業だったのです!?
そこから、TWG Teaについてもっと知りたいと思い、色々と調べ、分かったことを共有していきたいと思います。
シンガポールの紅茶・TWG Teaの知られざる闇
ここからは、この記事のタイトルにもなっている通り、シンガポールの人気紅茶ブランド・TWG Teaの闇の部分についてお話していきたいと思います。
TWGの闇①:1837年の創業ではなく、2008年の創業!
上記でも少し触れましたが、多くの方がTWG Teaは1837年にシンガポールで創業したティーブランドだと思っています。
この1837年ですが、実は、シンガポールが本格的に茶葉やスパイス等の貿易拠点となり、商工会議所ができた年であり、TWG Teaの創業とは一切関係がないのです。
実際に、TWG Teaが創立されたのは、2008年です!比較的最近ですよね!?
この1837は、TWG Teaの主力商品である「1837 Black Tea」の商品名になっている訳ですが、この事実を知ると、おやおや?となってしまいますよね。
この表記に関して世界各地で、波紋を呼んでおり、2011年には実際に香港では裁判に発展したこともあるのです。
TWGの闇②:TWGの正式名称・読み方は、The Wellbeing Group(幸福団体)
TWG、TWGと皆は呼ぶものの、シンガポールでも日本でもTWGの正式名称・読み方を知っている人は意外と少ないです。
ティーダブリュージー(TWG)として知られていますが、TWGの正式名称は、The Wellbeing Group (創業時はThe Wellness Groupの略称だった)を略したものです。The Wellbeing Groupを日本語に訳すとすれば、下記のように訳されてもおかしくありません。
幸福集団、健康集団、幸福団体、健康団体
あくまでも、C-POPマニアの感覚になりますが、どことなく宗教的な感じがしてしまうんですよね・・・。ザ・ウェルビーイング・グループやザ・ウェルネス・グループとカタカナで訳せば、特に違和感はないのですが・・・。ともあれ、TWGの正式名称を日本語訳してしまうと、どことなくダサい宗教的な見栄え悪いブランド名になってしまうのです。
TWGの闇③:マリアージュフレールのパクリ説
紅茶好きの方であれば、既にご存知の方も少なくないと思いますが、TWG Teaは、マルコポーロを主力商品として17世紀からある超老舗のフランスの紅茶ブランド「マリアージュフレール」に、内装やデザインがそっくりですよね!?
この点に関しては、TWG TeaのオーナーがForbes等にも堂々と「マリアージュフレール」に憧れて作ったブランドだ」と説明しているため、似ているのは当たり前なのです!
C-POPマニアとしては、どちらのブランドにも美味しい紅茶があるので特には気にしていませんが、マリアージュフレールの大ファンの中には、TWG Teaをパクリだと否定的に捉える人たちがいるのは確かです。
TWGの闇④:紅茶ブランド「Twinings」とも似てる!?
この点に関しても、比較的よく言われることなので少しだけ言及しておきますが、TWGというアルファベット3文字の見方次第では、Twiningsの文字を抽出したようにも見えます(笑)
Twiningsはイギリス発の超有名紅茶ブランド。
C-POPマニアの個人的な見解としては、TwiningsよりもTWG Teaの方が美味しい紅茶が多いため、全く気にしていないのですが、巷では、「Twiningsとも名前を似せることで、Twiningsと間違えて、TWGを買ってくれる人がいるのではないか?」というような疑惑も浮上しているのです。
TWG Teaのマーケティング力は半端ない!
ここまで、TWG Teaにまつわる色んな疑惑や闇の部分に書いてきましたが、ビジネスとしてTWGはお手本のような会社です。創業10年も経たないうちに、シンガポールでお土産と言えば「TWG Tea」という不動の立ち位置を手に入れた訳ですから!!凄すぎませんか!?
どうやって、短期間で不動の地位を築き上げることに成功したのか?
TWG Tea成功の背景には、シンガポールの大手健康機器メーカー「OSIM(オシム)」の莫大な資本力があったことは言うまでもありません。
シンガポールへ旅行へ行ったことがある人は分かると思いますが、TWGの店舗があるのは全て観光の超メインスポットで一等地ですよね?チャンギ空港・オーチャード・マリーナベイサンズなど、観光客が行くところには必ずTWG Teaのショップがあります。
それだけなら、他にも同じような戦略を取っているような国際ブランドはありますが、何よりTWGは派手で目立つのです!
となると、ウィル・スミス主演の映画「Focus」のように、無意識のうちに、観光客の頭の中にTWGの文字が刷り込まれていくのです。そして、旅行の帰りに空港でTWGを買って帰るのです。
このマーケティング手法は、不動産の高いシンガポールですから、資本力があってこそ為せる技なのです。もちろん、TWGが成功した理由はそれだけでなく、美味しい紅茶をしっかりと研究開発できたことなど、他にも色々あると思いますが、特にインパクトの強い部分を取り上げてみました。
今回の記事では、取り上げませんが、TWG Teaと大株主であるOsimの関係性についても、あまり良い話は聞きません。気になる方は是非、この記事をご覧になってみてください。The Wellness Group(現The Wellbeing Group)はOsimを相手に裁判を起こしたりしています。
TWG TeaだけでなくBacha CoffeeもOsim資本!?
シンガポールには、TWGのコーヒー版にあたる「Bacha Coffee」も近年大人気です。Bacha Coffeeは、モロッコのマラケシュ発のラグジュアリー向けのコーヒー豆ショップです。このBacha Coffeeも、TWG Teaと同じくV3 GourmetというOsim資本が入った会社によって運営されています。
TWGもBachaも、高級志向で雰囲気が似ているのはそのためなのです!!
最後に
ここまで、日本での人気のシンガポール発の紅茶ブランド・TWG Teaのあまり知られていない事実について紹介してきましたが、如何でしたか?
TWGの意外な一面を知り、驚いた方もいれば、更に興味を持ってくださった方もいるかと思います。
C-POPマニアは、こうして記事を書いている今でさえも、TWGの紅茶を優雅に飲んでおり、TWGは自身のQOLを上げるために欠かせないマストアイテムとなっています。
最後に、この記事が少しでも参考になっていると幸いです。